「ものづくりの二元論」

投稿 鈴木秀則 : 08/01/27 Comment(0)» Trackback(0)»

ものづくりは残酷な二元論の世界だ。

できているか、できていないか。価値があるか、価値がないか。完成品か、ガラクタか・・・。

この厳しい二元論を受け入れなければ、本当の意味でのものづくりはできない。

この二元論を分かつのは、「もの」の全体像、完成像を常に視野に収めながら、作ることができるかどうかだと思う。つまり、作っている「ものの」の完成品としての価値とはなにを考えながら、常に目の前のひとつの部品作りをしなければならない。開発者/制作者に求められるのは、ものの完成品をイメージする発想力とものを完成品まで組み立ていく忍耐力だと思う。

しかし、ものづくりの仕事は厳しいばかりではない。一度、完成品のイメージを握れてしまいさえすれば、仕事は完成までの部品を少しずつ組み立てていく楽しさがある。「プラモデル」の楽しさと同じだ。完成像を握れていなければ、1時間の仕事でも辛いのに、握れていれば、徹夜の仕事でも苦にはならない。そして、思いがけないアイディア(創発)で完成品の価値を飛躍的に高めることができたときの楽しさはほかの仕事には変えがたい。

ものづくりは、会社づくりと同じかもしれない。

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